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zoom RSS 駅前セクション(6):駅前商店の製作:側壁

<<   作成日時 : 2010/06/09 10:22   >>

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ストラクチャーの製作を開始しました。
まずは駅前商店からです。

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一応、間取りも書きました。
この通りに室内を作るわけではないのですが、窓の位置などに矛盾がなくなり、外観が実感的になると考えています。
ただ、間取りは考証的にはおかしい部分もありそうです。




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DrafitingCADで書いた部品図をそのままボール紙にプリントしました。
今回は、「いこま工房」の車体用紙(0.3mm)を使いました。
この紙は最初からA4サイズなので、プリントするのに便利です。
まず、上部のしっくい仕上げの部分に薄汚れた白を塗りました。
窓や戸の部分は1mm角材で縁取りします。
注意すべきは、1mm角材が正確に1mmではないので(たいていはわずかに大きい)、仕上がりの内法寸法を確認しながらの作業となります。
現物あわせで紙の切り口をほんのわずかだけ切り足す必要がありました。

日本の木造建築は軸組構造といって、柱を立ててから壁を作る工法です。
全ての寸法は柱の中心が基準となり、従って窓の開口部の大きさも柱のサイズによって異なる理屈になります。
モデルでは壁が先にあり、それに窓を抜いて製作するという逆の手順になるため、よく考えないと柱の太さ分の誤差が出てしまいます。
1/80で1mmの柱を使っていると、0.5〜1mmの誤差を常に意識しておかないといけません。

そのつじつま合わせのため、所々にごまかしがあります。
最終的に窓サイズ、全長、全高が設計通りになるよう、現物あわせで調整しつつ作業を行います。





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下見板を貼りました。
幅2mmの紙を0.5mmずつ重ねました。
窓周囲には見切り縁、雨押さえ、霧よけを付けてみました。
ちなみに、日本式木造建築には我々がイメージする窓枠というものはありません。
窓周囲の柱に窓台、まぐさという、建具を上下で支える板を付けるのが基本です。
簡易的な窓では柱に直接金属製の窓レールを打ち付けただけのものもあります。
左右は縦の柱をそのまま窓枠として使用します。
このことは、本来、窓の周囲に存在するのは基本的に柱だけで、決して窓枠が壁より出っ張って付いているのでは無いことを意味します。
実際、下見板は柱よりも外側に位置するため、下見板で窓周囲の柱は隠れてしまいます。
しかし仕上げとして周囲に角材や板を貼ってある例がほとんどで、遠目には窓枠のように見えます。
これらは雨水のし進入を防ぐ目的が大きいと思います。
窓枠のようにみえる構造が、近づいて見ると複雑に角材や板が重なっていて、実際の構造がどうなっているのか、長い間疑問でした。
古いTMS(No.352〜355)を読み返してみて、詳しい解説を見つけたため、長年の疑問が解消しました。
簡略化した建物ではこれらの部材は省略されていることもあります。
また、特に洋風に見せたデザインではあたかも窓枠のように幅の広い板を窓周囲に貼ってあるのもあり、これは完全に装飾的な目的だと思われます。
余談ですが、古い建物の窓だけをアルミサッシに入れ替えた場合、アルミサッシはきっちりとした窓枠をはめ込む構造なので、単に色だけではなく、外観のイメージが随分と変わってしまいます。




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窓周囲を斜めから見てみると、部材の重なりが実感的に見えるのが分かると思います。
工作的には難しいことをせず、細いボール紙や薄板を貼っただけです。





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同様に4辺の壁材を仕上げました。
後から雨戸収納や、建て増しの便所を付ける部分は隠れてしまうので適当に色を塗っただけになっています。
ここまで来て設計ミスに気が付きました。
壁の厚みを全く考えていなかったために、このまま組むと壁厚 x 2だけサイズが大きくなってしまいます。
同じ紙で裏打ちしたので、壁厚は0.3x2プラスアルファ、1mm弱になっています。
縦横、どちらかで壁厚分だけ短縮しなければなりません。
角に来る柱との兼ね合いがあるので、ちょっと考えてからにしたいと思います。




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壁の面積が大きい所は、下見板の継ぎ目を表現してみました。





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我が家の軒下には毎年ツバメが来ます。
今年は巣作りが早く、もうヒナは巣立ってしまいました。
巣立ってからもしばらくは巣の場所から離れず、何度も戻ってきます。
私の工作室(2偕)の真下に巣があり、ちょうど工作室の目の前でよく休んでいます。
これは多分、今年巣立ったヒナだと思います。
過酷な渡りを乗り越えて、来年も元気に戻ってきて欲しいと思います。




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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
私も間取りから考えます。そうすることで、建物の説得力が増すと思います。
でも一方で経験上、特に店舗型ストラクチャーは、ありえないほど生活スペースを狭くしないと全体が大きくなりすぎるとも思ってます。

説得力とデフォルメ。この両立が難しいですよね。

それにしても、さすが緻密な工作ですねぇ。
私の場合、例えば1o角棒のいい加減さなど、気づいていても無視して強引に合わせる工法です。
結果、あちこち歪みのある欠陥住宅ができあがります。
genchichi
2010/06/10 02:21
genchichi様も間取り図からですか!

本当のところ、間取りなんかどうでもいいんですが、「こんな窓の所には部屋があるわけない!」なんて模型も、よく見ますので、せめて大きな矛盾がないようにした方が精神衛生上よさそうです。

全体の大きさは確かに問題で、この建物は、実在する商店を参考に、一回り小さくしました。
その時に間取り図を見ながら、6畳の部屋を3畳にして、などとやりながらの作業は結構楽しかったです。
まるで自分の家を設計しているような気分になって。

最後にはボール紙で簡単な試作を作って、セクションに置いたときの感触を見ました。

デフォルメについてですが、建物は平面的には少々サイズを変えてもあまり違和感は出ませんが、高さや屋根勾配を変えると全く違う建物になってしまいます。
設計の時にはその辺に気を付けています。
初瀬春日@管理者
2010/06/10 08:43

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